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(74)小田池の人柱

小田池は,高松市川部町と香川郡香南町にまたがる。かつて,白鳥が飛来したというので,白鳥の来る池として有名。
この小田池も,西嶋八兵衛が手がけた池で寛永4年に成ったというが,相当な難工事であった。平野に築かれる池は,容易に堤防が築けず普請奉行は頭をかかえこんでいた。梅雨までに堤を築きあげなければ田植ができなし,藩主からはまだかまだかと催促の早馬がくる。池普請の人夫たちは,

 「こりや人柱でも立てなければなるまい。」

 と,ささやきあっていた。奉行に進言しても,むごいことを聞き入れてはくれない。

 そうこうするうちに梅雨のはしりの雨が長引き,またまた堤防が決潰してしまった。下手をすると田も植えられなくなると農民たちはさわぎはじめる。水がはげしく流れ出る堤を見ていた人夫たちは,人柱をたてなければ堤は築けないものと思いこむようになってしまった。

 奉行も,こう長引いたのでは方々に障害が起きてくる。人柱をたててでも堤防を築きあげなければと決心。だが,人柱に立とうという者はいる筈がない。

 すると,工事中の池のほとりを通りがかった女性がいる。奉行は,意を決してこの女性二人を人柱にたてることにした。一人は奥方,もう一人はお供の女性だったのだ。まだ年若いお供の女は、「運わるく奥方さまのお供を言いつかり,ここへ来かかったばかりに死ぬことになってしまった……。」

 と,泣き崩れる。でも,覚悟を決めた奥方さまの顔を見ているうちに,お供の女性も少し落ちつきこんな願いを托して池に入った。「奥方さまのお供で死んでゆくのですから,私の墓は,奥方さまの墓より少し離れた高いところへ建ててくだされ。」

 この女性は、「すわ」という名。奉行は、すわの最期のねがいのままに,高い山に「諏訪(すわみょうじん)明神」として女を祀った。奥方は「池明神」とし,池の守護神として祀られている。

 さしもの難工事もやっと完成。10月9日の祭りには,村中総出のにぎやかさ。

 池築造にあたっての人柱伝説が,ここにも哀しく語り残されている。

     讃岐に伝わる池の物語2 (平池) 讃岐の池は,二万とも三万とも言われる。池台帳に記載された池から,沼のような池まで入れると三万という数字になるのだろう。そして,これらの池には必ず伝説が語り残されている。なかで,哀れをさそうのが人柱伝説である。
さて,話は遠くさかのぼる。高倉天皇の御代,平清盛が,阿波の民部成良に命じて池を築かせた。しかし,何度堤を築いても池は決潰してしまう。民部は,神仏に祈った。すると,「明日,ちきりを持った女が通りかかる。その女を人柱にたてよ。」と夢告げがあった。

 民部は悩んだ。だが,工事は成功させなければならない,池が築けないのでは住民の苦労にも報いられない。

 ちきりを持った少女を堤に埋めこんで,池は完成。
ところが,池の東の隅,蛇渕といわれるあたりから水がしたたり落ちてとまらない。絶えまなくしたたり落ちる水音が「いわざらまし,こざらまし」とまるで乙女がむせび泣くように聞こえるのだ。

 来なかったらよかった,ちきりを持っているなんて言わなければよかったと,聞こえるというのだ。

里人は,この乙女の霊を池の中洲に祀った。そして,さらに雄山の上に移してちきり大明神として祭祀するようになった。毎年祭礼の日にはちきりを持った子供たちが鈴を鳴らして練り歩く。
なお,岩皿小皿と呼ばれるあたりに竹林があったが,これは,人柱になった乙女が持っていたちきりが芽吹いたものだという。

 池畔には,岩皿小皿像という乙女の像が建てられている。
     ―讃岐の民話より
             讃岐の民話より
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