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(8)讃岐國一宮 田村神社 本殿 定水大明神 の神淵

本殿

延喜式内社 讃岐國一宮 田村神社
この本殿奥に深淵(定水)があり、古来よりご神体として覗く事が禁じられてきました。

江戸時代に奥殿の改修工事が行なわれた折、神官『田村隼人』の制止を振り切り覗き込んだ普請奉行『竹村斉庵』が龍ににらまれ、家人にその話をしている途中息途絶えた言い伝えも残っています。


また、主祭神の倭迹迹日百襲姫命
      (中讃:桃太郎の姉、東讃:かぐや姫、西讃:乙姫)の伝説は、

神社東の『袂井』(姫が腹痛のとき袂に水を含み飲ませ腹痛を治した)や

神社西の『花ノ井』(18歳で当地を去った後,姫を偲びこの水で花を生けた) に

も残っています。

讃岐一宮宮司
初 代  秦 宮司
   ・
   ・
   ・
     田村宮司
   ・
   ・
   ・
第64代 松岡調(みつぐ)宮司・・・多和文庫の創設者
第65代 松平宮司     ・・・元お殿様
第66代 長曽我部宮司(西条出身)
第67代 池田宮司
第68代 池田宮司(現在)
神淵「底なしの渕」
倭迹迹日百襲姫命


 「底なしの渕」は,田村神社の奥殿の下にある。渕は神そのものという信仰で崇められている。水の神さま,田の神さまの田村神社の奥殿は少々他の神社とはおもむきを異にしている。参詣人が手を合わせる拝殿,そして幣殿。そのもうひとつ奥の本殿とだんだん低くなっている。もっとも低いのが,神さまをお祀りしてある奥殿なのである。拝殿,幣殿は入母屋造り,本殿,奥殿は春日造りで由緒がふかい。常にへりくだるという一宮地区の人々の謙虚さはここからきているという。昔から,常にこのように教えこまれてきたのであろう。

 もっとも棟の低い奥殿の下が,絶対に見ることができないという「底なしの渕」なのだ。盛夏といえども凄冷の気満つるところと伝えられているが,決してのぞいてはならない深渕なのだ。しかし,見てはいけない,絶対に見ることはかなわない,と言われると,見せろ見せろと駄々をこねる人が必ずいる。普通に,見せろ見せろというのなら,駄目だ駄目だと笑ってすませるが,権力を持って開いて見せろとなると少々困ってしまう。困るだけでなく腹も立つ。だが,いたのである。役目がら検問しておく必要があるのだと,神の渕をのぞいた人がいた。
 その人がどうなったか?

 むかし,むかし,それでも松平頼重公の時代というから,明暦のはじめ。松平公の命により,田村神社の修理改築が行われた。

 「底なしの渕」の上に奥殿が建てられているので,台座はどうしてもいたみやすい。その取り替え作業の最中に,普請奉行の一人がどうしても「底なしの渕」を見ておきたいという。神官は,むかしから誰ものぞいたことのない渕,また,決して人が近づいてはならない渕だからやめるようにと再三止めたが,聞き入れない。

 奉行は,神の渕を覗きこんだ。誰も見たことのないという「底なしの潮」へ目をこらした。薄暗い渕の中を凝視していると,渕の水音が逆まき持ちあがるように迫ってくる。何だろうとなおも見据えていると,水の中から二間ばかり頭をもたげたものがある。ちらりと赤い舌を巻きらんらんとした目を光らせて,奉行を睨みつける。

 奉行は,血の気がさあっと引いていった。冷汗が出て喉がつまり息もできない。口の中はからからに乾きあがった。

 「閉帳,閉帳。」

 奉行は,夢中で叫んだ。だが,それから気分がわるくなり起きていることができない。駕籠を呼んで帰ってしまった。奉行は帰宅したまま寝こんでしまいそれからしばらくは半病人のありさま。

 この話は,まだ続く。「底なしの渕」を木枠で囲い蓋をする。その中央が二尺四方ぐらいあいたところへ,運わるく大工が鑿(のみ)を落しこんだ。さあ,大変なことになったと大工は顔の色をかえた。すると,そのなかのものが鑿を角にひっかけて差し出してくれたが,大工は恐ろしくて手で受け取ることができない。おそるおそる足で挟んで持ちあげた。ところがそれがわるかった。奉行も,大工もわずかばかりの患いであえない最期を遂げてしまった。

 普請の最中に,「底なしの渕」に不敬があったということで二人のものが命を落してしまった。まこと,生神のしるしであるとすべての人が恐れ慎んだ。

 「一宮大御普請の事」にはこうしたことが記録されてあるが,とにかく見てはいけないところは,やたら見せろ見せろと言うのはつつしんでもらいたいと伝えられている。

 「底なしの渕」にいたものは何かだって?そりゃ,わからない。でも,神竜がいたのだとも,竜が守護しているのだともいう。かつては,境内に黒い蛇がたくさんいた。それは,神さまのお使い姫だったというのだ。

 袂井(たもとい),花の井など,境内にはいくつかの湧井がある。この袂井は,姫神がごやを召し上りすぎて下痢をなさったとき,この井戸の水を着物のたもとですくってお飲ませした。すると,姫神の下痢はとまり元気になられたというのだ。霊泉なのだ。

 それからしばらくの後,姫神がおなくなりになったとき,花の井の水をくみ姫神の御前に花をさして供えた。

 田村神社のお田植祭のとき,ひき入れる水田の水も,同じ水系のものを使用する。

 正月には,田村神社から おみずはつほ(御神水)をいただいて帰り,歳神さまへお供えしていた。ものがたい人がいる家では,現在でも続いている風習なのである。

 袂井,花の井,底なしの渕,ともに神水であり名水,田をうるおすもとの水と言うことになる。

         田村神社『底なしの渕』より
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tag : 田村神社 讃岐一宮 倭迹迹日百襲姫命 吉備津彦命 燈篭祭 延喜式

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